急性虫垂炎(盲腸)とは?
急性虫垂炎(盲腸)とは、虫垂の内腔が閉塞することで血流やリンパ流が障害され、細菌が増殖し虫垂が腫れる病気で、俗に盲腸と言います。
生涯発生率は6-8%で、10-30歳に多く、腹痛の中で手術になりうる、最も頻度の高い腹部救急疾患です。
放置すると虫垂が腐って、穴があき(穿孔し)、便がお腹の中(腹腔内)に漏れたり、膿瘍を形成します。
お腹全体に炎症が広がれば急性汎発性腹膜炎となり、敗血症性ショック、多臓器不全となり、命に関わります。
死亡率は先進国で約0.2%、発展途上国で約1-4%です(医療が発達していなかった昔は多くの人が死んでいた病気です)。
急性虫垂炎(盲腸)の原因は?
誰でも発症する可能性があり、糞石(便の固まり)、リンパ組織の過形成、腫瘍などによって、内腔が閉塞して引き起こされると言われています。
Tips虫垂は大腸の一部で、右下腹部に位置する約5cmの腸管です。臍の右下の場所にあります。

2023.01.01
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