鼠径ヘルニア(脱腸)を診断するための検査とは?
鼠径ヘルニア(脱腸)は外科医が診察(感度75%、特異度96%)することで、ほとんどの場合は診断することができます。
立ち上がると鼠径部がぽっこり膨らみ、押すとクチュクチュっと戻る場合は、触っただけで診断が可能です。
しかし、鼠径部の膨らみがはっきりしない場合や、しこりが触れて押しても戻らない場合などは、他の病気の可能性を疑う必要があります。
超音波検査(感度86%、特異度77%)やCT検査(感度80%、特異度65%)などを併用して診断します。
超音波検査はすぐにできますので、診察室に常備してよく利用しています。
立った状態で負荷をかけて検査ができるので、多くの情報が得られ非常に有用です。
CT検査は腹臥位で撮影することで、より診断の精度を上げることができます。

2023.01.01
鼠径ヘルニアの日帰り手術
鼠径ヘルニア(脱腸)の腹腔鏡手術を日帰りで! 鼠径(そけい)ヘルニアの治療は、日本では98.7%が入院手術(日帰り手術はたったの1.3%)で、入院期間は平均4.8日です。 一方、欧米各国では既に日帰り手術が普及していて、20~92%は日帰り手術です。 日帰り手術なら日常生活を続けたまま手術が受...