3種類の鼠径ヘルニア(脱腸)とは?
鼠径ヘルニア(脱腸)は、外鼠径ヘルニア、内鼠径ヘルニア、大腿ヘルニアの3種類に大きく分けられます。
穴が開いている場所の違いで分けています。
外鼠径ヘルニアとは?
鼠径ヘルニアの種類の中で、最も多いタイプが外鼠径ヘルニアです。
外鼠径ヘルニアは、その名の通り、鼠径部の外側(内鼠径輪)にできた穴から腸が脱出します。
内鼠径輪から鼠径管を通って、陰嚢に向かって腸が飛び出てきます。
内鼠径ヘルニアとは?
内鼠径ヘルニアとは、鼠径部の内側にできた穴から腸が脱出するタイプの鼠径ヘルニアです。
中年以降の男性や肥満の方に多く、通常、腹壁の脆弱化が原因です。
膀胱が一緒に脱出していることもあり、手術時は注意が必要です。
大腿ヘルニアとは?
大腿ヘルニアとは、鼠径部よりやや尾側の大腿部(大腿輪)にできた穴から腸が脱出します。
痩せ型の女性に多く、大腿輪は狭いため、嵌頓するリスクが高いことが特徴です。
鼠径ヘルニアの種類による手術法の違いとは?
鼠径ヘルニアの種類によって、若干手術の方法が変わります。
しかし、穴を塞ぐ点においては、どれも同じです。
穴が開いている場所が若干違うので、その開いている場所に応じた修復方法を行います。

2023.01.01
鼠径ヘルニアの日帰り手術
鼠径ヘルニア(脱腸)の腹腔鏡手術を日帰りで! 鼠径(そけい)ヘルニアの治療は、日本では93.8%が入院手術(日帰り手術はたったの6.2%)で、入院期間は平均4.8日です。 一方、欧米各国では既に日帰り手術が普及していて、20~92%は日帰り手術です。 都内では日帰り手術が18.3%まで増えてき...