鼠径ヘルニア日帰り手術センター 大宮駅徒歩3分

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当院麻酔の基本方針

当院の鼠径ヘルニア日帰り手術は、全身麻酔+神経ブロック+浸潤麻酔の3つを併用しています。
この3つを組み合わせる理由は、それぞれの長所を活かし、短所を補い合えるからです。
通常は1つもしくは2つの組み合わせが多い中、当院では3つを組み合わせることで、より高い鎮痛効果と安全性を実現しています。

麻酔は麻酔科専門医が担当し、安全管理を最優先に実施しています。

全身麻酔について

点滴から麻酔薬を投与すると、約10秒ほどで自然に眠りに入ります

手術中は完全に眠っている状態のため、
・意識はありません
・痛みも感じません
・手術の記憶も残りません
手術終了後は麻酔を中止すると速やかに目が覚めます。

当院では作用時間の短い麻酔薬を使用しており、目覚めが早く、ぼんやりした感覚が残りにくいのが特徴です。
日帰り手術に合わせた薬剤選択を行っています。

神経ブロックについて

神経ブロック(伝達麻酔)とは、局所麻酔薬を神経の周囲に注射することで、その部位の痛みを和らげる麻酔方法です。
全身麻酔と異なり、意識には影響せず、術後に痛みを軽減する効果が数時間〜半日程度持続します。

当院で行う神経ブロックの種類

当院の日帰り手術では、以下の2種類の神経ブロックを組み合わせて行っています。

TAPブロック(腹横筋膜面ブロック)
腹横筋と内腹斜筋の間にある筋膜面に局所麻酔薬を注入する方法です。
腹壁の感覚を支配する神経をまとめてブロックできるため、腹腔鏡手術後の側腹部〜下腹部の痛みのコントロールに特に有効です。
腹腔鏡ガイド下で行うため、正確・安全に実施できます。

腹直筋鞘ブロック
腹直筋とその後鞘の間に局所麻酔薬を注入する方法です。
腹腔鏡手術では臍(へそ)付近にポートを置くため、臍周囲の痛みを選択的に抑えるのに有効です。
TAPブロックと組み合わせることで、腹壁全体の術後鎮痛をより広範にカバーできます。
こちらも腹腔鏡ガイド下で実施します。

神経ブロックを行う主なメリット

・術後の鎮痛効果が高い:覚醒後しばらくは痛みを感じにくい状態が続きます
・オピオイド(麻薬性鎮痛薬)の使用量を減らせる:副作用(吐き気・眠気)の軽減につながります
・早期の離床・歩行につながる:ERAS(術後早期回復プログラム)と相性が良い
・日帰り帰宅の安全性が高まる:帰宅後の痛みを軽減します

神経ブロックの安全性

当院では腹腔鏡でリアルタイムに確認しながら実施します。
感覚が戻るまでの間(数時間程度)は該当部位がしびれているように感じることがありますが、これは正常な反応です。
局所麻酔薬の効果が切れれば自然に改善します。

浸潤麻酔について

浸潤麻酔とは、手術を行う部位の組織に直接局所麻酔薬を注射する方法です。
神経ブロックが神経幹をまとめてブロックするのに対し、浸潤麻酔は手術操作を加える局所そのものに効くのが特徴です。
当院では、鼠径部の手術部位に浸潤麻酔を行っています。

浸潤麻酔を行うメリット

・切開・剥離した部分の即時的な痛みを直接軽減できます
・神経ブロックではカバーしきれない局所の痛みを軽減します
・全身麻酔薬・オピオイドの使用量をさらに減らすことに貢献します
・効果は比較的速やかに現れます

神経ブロックと組み合わせることで、広範囲から局所まで切れ目なく鎮痛をカバーできるのが、当院の麻酔管理の特長です。

マルチモーダル鎮痛という考え方

当院の麻酔管理の根底にあるのが、マルチモーダル鎮痛という考え方です。

マルチモーダル鎮痛とは、作用機序の異なる複数の鎮痛手段を組み合わせることで、痛みを多角的に抑えるアプローチです。
一つの薬剤や方法に頼るのではなく、それぞれの効果を相乗させることで、より少ない量で高い鎮痛効果を得ることができます。

なぜ「組み合わせる」ことが重要なのか

痛みが生じるメカニズムは一つではありません。
手術による組織の炎症、神経への直接的な刺激、脊髄・脳における痛みの増幅など、複数の経路が関与しています。

そのため、一種類の鎮痛薬だけですべての経路をカバーしようとすると、効果を得るために大量投与が必要になり、副作用のリスクが高まります。
マルチモーダル鎮痛では、それぞれの薬剤・手技が異なる経路に作用するため、各薬剤の使用量を抑えながら、全体として十分な鎮痛効果を得ることができます。

当院が組み合わせている鎮痛手段

当院では、以下の手段を組み合わせてマルチモーダル鎮痛を実践しています。

手段主な作用
全身麻酔(短時間作用型)手術中の意識消失・鎮静
神経ブロック(TAP・腹直筋鞘)術後の腹壁痛を数時間〜半日にわたり軽減
浸潤麻酔手術部位の局所的な痛みを即効的に軽減
NSAIDs・アセトアミノフェン炎症・発熱を介した痛みの軽減
制吐薬の予防投与吐き気・嘔吐を抑え、早期離床をサポート

このように、局所→神経幹→全身という複数のレベルで鎮痛を行うことで、「どこかが切れても他でカバーできる」重層的な痛みの管理を実現しています。

オピオイドを減らすことができる

マルチモーダル鎮痛の大きな利点の一つは、オピオイド(麻薬性鎮痛薬)の使用量を最小限に抑えられることです。

オピオイドは強力な鎮痛効果を持つ一方、吐き気・眠気・排尿障害などの副作用が生じやすく、日帰り手術では特に注意が必要です。
複数の鎮痛手段を組み合わせることで、オピオイドに頼らなくても十分な除痛が可能になり、術後の回復をスムーズにします。

マルチモーダル鎮痛は、ERAS(術後早期回復プログラム)とも密接に連携しており、「痛みが少ない→早く動ける→早く回復できる」という好循環を生み出す基盤となっています。

体への負担を減らす工夫

日帰り手術では「できるだけ侵襲を少なくする」ことが重要です。

当院では原則として、
尿道カテーテルは留置しません(術後の排尿痛・不快感を防ぐため)
通常の気管挿管は行いません(のどへの負担を減らし、術後の違和感を軽減するため)
神経ブロック+浸潤麻酔の併用によりオピオイド使用量を最小化(吐き気・眠気などの副作用を抑えるため)

「思ったより楽だった」と感じていただけるよう、細部まで配慮しています。

術後早期回復プログラム(ERAS)の導入

当院では ERAS(Enhanced Recovery After Surgery:術後早期回復プログラム) を導入しています。
ERASとは、術前の準備・術中の管理・術後のケアを体系化し、回復を早めるプログラムです。

麻酔管理との組み合わせで、
・吐き気・痛みの軽減
・早期の歩行開始
・早期の食事再開
・早期の社会復帰
を目指しています。

術後の痛みを多角的に最小化することで、早く動け、早く回復できるという好循環を生み出します。
日帰り手術は「早く帰れること」だけが目的ではありません。
安全に・快適に・しっかり回復することが本質です。

全身麻酔に関連した合併症リスク

医療に100%はありません。
しかし、現在の麻酔は非常に安全性が高くなっています。

比較的よくみられる合併症

いずれも一時的なもので、多くは自然に改善します。

・のどや口腔内の違和感・軽い痛み
・吐き気・嘔吐(神経ブロック・浸潤麻酔を併用し最小化を目指しています)
・眠気・倦怠感
・寒気・ふるえ
・神経ブロック・浸潤麻酔部位のしびれ感(局所麻酔薬の効果が切れれば消失)

稀な合併症

これらは非常に頻度が低いものですが、万が一に備えて術前評価とモニタリングを徹底しています。

・アレルギー反応・アナフィラキシー
・歯・口腔内の損傷
・術後せん妄
・誤嚥性肺炎
・喘息発作
・心筋梗塞
・脳梗塞・脳出血
・肺塞栓症
・悪性高熱症
・局所麻酔薬中毒

当院の麻酔安全管理

麻酔の安全性は、術前評価・精密なモニタリング・医師の判断力の3つが揃って初めて成り立ちます。

術前評価の徹底

既往歴・内服薬・アレルギー歴・これまでの麻酔歴などを丁寧に確認します。
必要に応じて検査結果も踏まえたうえで、患者さん一人ひとりに適した麻酔計画を立てます。
麻酔は画一的に行うものではなく、体の状態に合わせて設計する医療です。

術中モニタリング

手術中は、血圧・心電図・酸素飽和度・呼吸状態・麻酔深度などを常時モニタリングし、全身状態をリアルタイムで管理しています。
わずかな変化にもすぐ対応できる体制を整え、安全を確保しています。

麻酔科専門医による管理

当院では麻酔科専門医が麻酔管理のすべてを担当します。
全身麻酔の調節から術後鎮痛の設計まで、一貫して専門医が責任をもって対応します。
麻酔は単に「眠らせること」ではなく、全身の機能を精密にコントロールする高度な医療です。
これからも、安心して手術を受けていただける環境づくりに努めてまいります。

鼠径ヘルニア(脱腸)の治療は当院に相談を!

大宮駅から徒歩3分にある埼玉外科クリニックでは、腹腔鏡による鼠径ヘルニアの日帰り手術を行っています。
当院は最難関の内視鏡外科技術認定医(ヘルニア)の資格を持ったヘルニア外科医による腹腔鏡手術が受けられる、日本でも数少ない外科クリニックです。
ヘルニア外科医の院長松下が、責任持って手術を行います。
鼠径ヘルニア(脱腸)でお悩みの方は、まずは当院のヘルニア外来に受診してご相談ください。

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埼玉外科クリニック鼠径ヘルニア日帰り手術センター
〒330-0854
埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-268エイコービル3階
048-650-2555鼠径ヘルニア専門外来の予約専用)

診療時間:9:00〜17:30【完全予約制】
定休日:日曜・祝日

受付開始
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13:45〜
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