腹腔鏡による鼠径ヘルニアの日帰り手術クリニック

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鼠径ヘルニアの院長コラム

男性の3人に1人がなる脱腸の原因とは?脱腸と鼠径ヘルニアの違いは?

患者さん

脱腸(鼠径ヘルニア)とはどんな病気ですか?男性の3人に1人がなる脱腸の原因は?


院長松下

脱腸は年間13万人以上が手術を受けており、外科の中で最も多い病気です。ヘルニア外科医が脱腸について詳しく解説します。

脱腸(鼠径ヘルニア)とは?

脱腸(鼠径ヘルニア)とは、鼠径部(足のつけ根)の腹壁(お腹の壁)が裂けて穴があき、そこから腸がぽっこり出てしまう病気で、正式には鼠径ヘルニアと言います。
タイヤがパンクするのと同じような状態です。

立つと鼠径部が膨らみ、横になると戻ります。
症状は違和感ぐらいのことが多いですが、痛みを感じることもあります。
重い感じや引きつれたような痛みなど様々で、長時間立っていたり、腹圧がかかると悪化し、横になると楽になります。

脱腸と鼠径ヘルニアの違いは?

脱腸と鼠径ヘルニアは全く同じ病気です。
俗に脱腸といい、正式には鼠径ヘルニアといいます。

ヘルニアとはどんな意味?

ヘルニアとは孔(あな)から脱出した状態のことを指します。
つまり、臓器などが体の裂け目や孔から飛び出してしまった状態のことです。

鼠径部からの腸管の脱出は鼠径ヘルニア、椎間板の脱出は椎間板ヘルニア、臍からの脱出は臍ヘルニア、腹壁の手術創からの脱出は腹壁瘢痕ヘルニアと呼ばれています。

脱腸(鼠径ヘルニア)は何人に1人くらいですか?

男性の3人に1人は脱腸になります
脱腸の生涯発症率は男性が27-43%、女性が3-6%です。

60〜70歳代ぐらいの中高年の男性に多いよくある病気です。

国内では毎年13万人以上、世界では毎年約2,000万人が手術を受けていて、外科の中では最も手術が行われている疾患です。

女性の脱腸はどのくらい?

女性の脱腸は男性の約1/10で、30人に1人ぐらいです。
女性の脱腸では、大腿ヘルニアヌック管水腫、子宮内膜症などと関連することもあります。

脱腸(鼠径ヘルニア)の原因は?

多くは加齢に伴って腹壁の組織が弱くなり、そこから腸が脱出してしまうことが原因です。
もっと詳しく言うと、腹壁の筋膜が裂けてしまい、穴があいてしまった状態です。

立ち仕事が多かったり、腹圧がかかる重いものを持つ仕事も原因の一つに挙げられます。
肥満や喫煙も一因と報告されています。

脱腸(鼠径ヘルニア)になりやすい人の特徴は?

  • 立ち仕事が多い人
  • 腹圧がかかる重いものを持つことが多い人
  • 咳や便秘で腹圧がかかることが多い人
  • 肥満の人
  • 喫煙する人

Tips小児の脱腸の原因は、成人と異なります。腹膜鞘状突起が閉じないことによる先天的な原因によって、脱腸になります。

脱腸(鼠径部ヘルニア)の種類

鼠径部に生じるヘルニアのことを総称して鼠径部ヘルニアといい、どれも俗に脱腸といいます。

鼠径部ヘルニアは、外鼠径ヘルニア、内鼠径ヘルニア、大腿ヘルニアの3種類があります。
穴が開いている場所の違いで分けられます。
どれも鼠径部(足の付け根)から腸管がぽっこり脱出する病気で、親戚のようなものです。

外鼠径ヘルニア(間接型)

外鼠径ヘルニアとは、その名の通り、鼠径部の外側(内鼠径輪)にできた穴から腸が脱出する鼠径部ヘルニアです。

内鼠径輪から鼠径管を通って、陰嚢に向かって腸が飛び出てきます。
鼠径部ヘルニアの種類の中で、最も多いタイプです。

内鼠径ヘルニア(直接型)

内鼠径ヘルニアとは、鼠径部の内側にできた穴から腸が脱出する鼠径部ヘルニアです。

中年以降の男性や肥満の方に多く、通常、腹壁の脆弱化が原因です。
膀胱が一緒に脱出していることもあり、手術時は注意が必要です。

大腿ヘルニア

大腿ヘルニアとは、鼠径部よりやや尾側の大腿部(大腿輪)にできた穴から腸が脱出する鼠径部ヘルニアです。

痩せ型の女性に多く、大腿輪は狭いため、嵌頓するリスクが高いことが特徴です。

鼠径部(足の付け根)の構造と鼠径部ヘルニアの関係は?

立った状態で、鼠径部は腹腔内(お腹の中)の底に位置するので、腹腔内の内容物が鼠径部を圧迫します。

鼠径部周辺には主に4つの筋肉がありますが、それらの筋肉に覆われていないすき間が鼠径部にあります。
そのすき間は構造的に弱いため、圧に耐えきれなくなると、鼠径部から腸管や大網(腹腔内の脂肪)が皮下に脱出して、鼠径部ヘルニアが発症します。

脱腸(鼠径ヘルニア)の治療は当院に相談を!

大宮駅から徒歩3分にある埼玉外科クリニックでは、腹腔鏡による脱腸の日帰り手術を行っています。
当院は最難関の内視鏡外科技術認定医(ヘルニア)の資格を持ったヘルニア外科医による腹腔鏡手術が受けられる、日本でも数少ない外科クリニックです。
ヘルニア外科医の院長松下が、責任持って手術を行います。
脱腸(鼠径ヘルニア)でお悩みの方は、まずは当院のヘルニア外来に受診してご相談ください。
 
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院長 松下公治

院長 松下公治

この記事は埼玉外科クリニック院長松下が執筆。腹腔鏡による鼠径ヘルニアの日帰り手術を専門に研究。外科専門医、消化器外科専門医・指導医、内視鏡外科技術認定医(ヘルニア)。

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