鼠径ヘルニア(脱腸)とは?
鼠径ヘルニア(脱腸)とは、太もものつけ根(鼠径部)のお腹の壁に穴があいて、そこから腸がぽっこり出てしまう病気で、俗に脱腸と言います。
立つと太ももの付け根が膨らみ、横になると戻ります。
生涯発症率は男性が27-43%、女性が3-6%で、中高年の男性に多いよくある病気です。
国内では毎年15万人以上、世界では毎年約2,000万人が手術を受けていて、外科の中では最も手術数の多い疾患です。
鼠径ヘルニア(脱腸)の原因は?
多くは加齢に伴って腹壁の組織が弱くなり、そこから腸が脱出してしまうことが原因です。
また、立ち仕事が多かったり、腹圧がかかる重いものを持つ仕事も原因の一つに挙げられます。
肥満や喫煙も一因と報告されています。

2023.01.01
鼠径ヘルニアの日帰り手術
鼠径ヘルニア(脱腸)の腹腔鏡手術を日帰りで! 鼠径(そけい)ヘルニアの治療は、日本では93.8%が入院手術(日帰り手術はたったの6.2%)で、入院期間は平均4.8日です。 一方、欧米各国では既に日帰り手術が普及していて、20~92%は日帰り手術です。 都内では日帰り手術が18.3%まで増えてき...