鼠径ヘルニア(脱腸)手術の名医とは?
名医とは、専門的な知識と高い医療技術、豊富な経験があり、多くの患者に信頼され、高い評価を受けている医師のことです。
ただし、名医であるかどうかは、人それぞれの判断によるので、「本当の名医は誰なのか?」、これは非常に難しい質問です。
多くの外科医は個人の手術成績を公表していないので、その力量を手術結果で比較することもできません。
私は鼠径ヘルニアの日帰り腹腔鏡手術を専門でやってきたので、鼠径ヘルニアで有名な外科医はよく知っていますが、その診療の中身まではわからないものです。
鼠径ヘルニア(脱腸)手術の名医の3つの条件
私が考える鼠径ヘルニア手術の名医は、3つの条件を兼ね備えた外科医です。
1.卓越した知識・技術・実績
鼠径ヘルニアの豊富な手術経験よる知識と技術があり、その実績があることは必須条件です。
鼠径ヘルニアの手術件数や、最難関の内視鏡外科技術認定医の資格は参考になります。
2.人柄とコミュニケーション能力
誠実で、患者さんやスタッフとのコミュニケーション能力が高いことも重要です。
外科医だけで手術はできませんので、麻酔科医や看護師らと協力し、チームとして一貫したケアを行う仕組みづくりが必要です。
3.継続的な学びと専門性の追究
継続的に学び、自己研鑽を怠らないことで、手術の質を維持できます。
後進の育成を通じて自らが学び、研究成果は医学論文として発表し、公の評価を受けることも大切です。
鼠径ヘルニアに関して執筆した医学論文を見れば、その外科医の鼠径ヘルニアに関する専門性がよくわかります。
病院ランキングで病院を選んでいい?
病院ランキングで参考になるのは、最新の年間手術数です。
その施設の年間手術数が多いと、それだけ安定した成績となる傾向があります。
ただし、鼠径ヘルニアの手術ランキングには、クリニックが含まれていない(DPC病院ではないため)ので、注意が必要です。
病院がメディアに紹介されるかどうかは、広告が関係していることが多いので、参考になりません。
当院も広告を出していますが、それは当院のことを知ってもらうことが一番の目的です。
実際に鼠径ヘルニア手術を受ける時に重要なのは、病院よりも外科医の選択です。
ある程度の手術件数がある病院で、鼠径ヘルニアを専門にしている外科医がいると更にいいです。
当院の手術成績や、院長の実績は全てオープンに公開しています。院長が執筆した鼠径ヘルニアの医学論文は3編で、「鼠径ヘルニアの日帰り腹腔鏡手術」は本邦初です。

2023.01.01
鼠径ヘルニアの日帰り手術とは?腹腔鏡手術が日帰りで!
鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り腹腔鏡手術 日帰り手術とは、手術したその日に帰宅できる手術のことです。 日常生活を続けたまま手術を受けられることが大きなメリットで、費用対効果に優れていることもあり欧米では既に一般的です。鼠径(そけい)ヘルニアの治療は、日本では93.5%が入院手術(日帰り手術...