まさか自分が開業するとは!
まさか自分が開業するとは、全く予想していませんでした。
以前の職場にとても満足し、日々充実感を感じていました。
クリニックを開業することは、独立して起業することです。
その知識や経験はなく、大きなリスクを伴うことなので、開業は考えていませんでした。
日帰り手術の魅力に気づいて…
2017年から東京外科クリニックで腹腔鏡を使った日帰り手術に取り組むようになりました。
日帰り腹腔鏡手術を研究するうちに、その魅力に気づいてしまい、これをもっと広めたいと考えるようになりました。
手術で病気を治すことは重要ですが、我々医師はそこだけに目を向けてしまいがちです。
病気で入院することの大変さ、その苦痛や負担には、目を背けてしまいます。
日帰り手術に携わるようになって、それを減らすことがどれだけ大切かということに気づきました。
そして工夫を積み重ねた結果、患者さんにとても喜んでもらえたことで、やり甲斐を感じるようになりました。
私がクリニックを開業しようと決意した理由とは?
東京では日帰り手術を提供する外科クリニックが増えてきましたが、まだまだ一般の人に知られていないのが現状です。
開業した2022年、埼玉には日帰り腹腔鏡手術を受けられる外科クリニックが、一つもありませんでした。
大宮にクリニックを開業することで、日帰り腹腔鏡手術を多くの患者さんに受けてもらいたいと考えました。
また、鼠径ヘルニアや虫垂炎の患者さんは多いものの、それを専門とする医師が少ない分野です。
外科はがんの手術がメインで、ほとんどの外科医は各種のがんを専門としています。
しかし、鼠径ヘルニアや虫垂炎はがんよりも患者さんが多いので、困っている患者さんはたくさんいます。
良性疾患は同じ病気でも多種多様で、その診断や治療は難しいことがあります。
これまでの経験を活かすことで、こうした患者さんの役に立つことができると思いました。
こうした経緯で、日帰り腹腔鏡手術に焦点をあてた専門性の高いクリニックを作ろうと決意を固めました。