貴院はなぜ手術の常識を疑い、変えようとしているのですか?
当院では手術の常識を変えていくことを、使命の一つとしています。院長の松下がその理由について詳しく解説します。
なぜ手術の常識を疑うようになったのか?
病院で働いていた時は、普段行う仕事に対して疑問を持っていませんでした。
例えば、病院だから外来で待つのは当たり前、手術の執刀医を指名できないのは当たり前、入院して手術するのが当たり前と思っていました。
全身麻酔するには入院が必要で、手術では気管挿管や尿道カテーテルを留置するのが当然でした。
しかし、日帰り手術を行うようになって、その常識がどんどん崩れていきました。
患者さんの反応を見ていると、これまでとは明らかに違うことに気づきました。
病気を診断し、手術して治療するために、本当に必要なことと無駄なことを区別し、取捨選択すべきだと感じました。
手術の常識を変えることに対する反発や困難とは?
普段行っていることを変えようとすると、様々な反発や困難があります。
今やっていることを、言われた通りにやるのが楽だし、間違いではありません。
しかし、それでは時代の変化に取り残されてしまいます。
10年前の常識が、今では非常識となっていることがたくさんあります。
まず最初の困難は、自分自身の認識を変えることです。
例えば、海外からの報告でより良い方法がわかっていても、普段行っている方法から変えることには抵抗感があります。
本当に正しいかどうか検証することが大切ですし、変えることに対する不安感もあります。
次の困難は、他の医師、スタッフに理解を得ることです。
自分自身と同様に、誰にでも抵抗感があるはずなので、大きなハードルです。
最後の困難は、患者さんや家族の支持を得ることです。
鼠径ヘルニアにおいて、海外では日帰り手術が当たり前でも、日本ではまだまだ入院手術が当たり前です。
そのような状況なので、日帰り手術で大丈夫なのかと不安に感じると思います。
新しいことが世の中で受け入れられるには、時間がかかります。
小さなトライ・アンド・エラーを繰り返すことで、医療の発展があります。
常に常識を疑い、より良い方法がないか模索することが大切だと思います。
当院での実例を紹介
当院での実例を一部紹介します。
・鼠径ヘルニアの手術を、3回の受診で完結するようにしました。
通常なら、手術前に数回外来に受診します。
4,5日入院し、その後も数回再診して経過をみるのが一般的です。
当院では、手術前の受診は1回、手術当日は4時間程度で帰宅でき、手術後の再診は1回だけです。
それを実現するため、電話での連絡体制を整備しました。
術前や術後に電話連絡を併用することで、安全性を確保しつつ、受診する回数を減らしました。
・手術の時に気管挿管や尿道カテーテル留置を全例に行うことをやめました。
通常なら、手術時には気管(喉の奥)まで管を入れ、その管を人工呼吸器に繋げて、呼吸を補助します。
また、尿道から膀胱内に管を入れ、その管から尿を排出します。
当院では、どうしても必要でない限り、気管挿管や尿道カテーテル留置を行っていません。
全身麻酔で寝ている間とはいえ、管を入れることで、術後の痛みや違和感につながります。
短時間で終わる鼠径ヘルニア手術において、ほとんどのケースで安全性を損なわずに省略することができます。
こうした積み重ねで、手術の負担を軽減し、安全で快適な日帰り手術が達成できます。
手術の常識を変えていくことが、当院の使命の一つだと考えています。
鼠径ヘルニア(脱腸)の治療は当院に相談を!
大宮駅から徒歩3分にある埼玉外科クリニックでは、腹腔鏡による鼠径ヘルニアの日帰り手術を行っています。
当院は最難関の内視鏡外科技術認定医(ヘルニア)の資格を持ったヘルニア外科医による腹腔鏡手術が受けられる、日本でも数少ない外科クリニックです。
ヘルニア外科医の院長松下が、責任持って手術を行います。
鼠径ヘルニア(脱腸)でお悩みの方は、まずは当院のヘルニア外来に受診してご相談ください。
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