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急性虫垂炎(盲腸)とは?
急性虫垂炎(盲腸)とは、虫垂の内腔が閉塞することで血流やリンパ流が障害され、細菌が増殖し虫垂が腫れる病気で、俗に盲腸と言います。
生涯発生率は6-8%で、10-30歳に多く、腹痛の中で手術になりうる、最も頻度の高い腹部救急疾患です。
放置すると虫垂が腐って、穴があき(穿孔し)、便がお腹の中(腹腔内)に漏れたり、膿瘍を形成します。
お腹全体に炎症が広がれば急性汎発性腹膜炎となり、敗血症性ショック、多臓器不全となり、命に関わります。
死亡率は先進国で約0.2%、発展途上国で約1-4%です(医療が発達していなかった昔は多くの人が死んでいた病気です)。
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2023.01.20
虫垂炎(盲腸)の前兆はどんな痛み?初期症状は?
虫垂炎(盲腸)の前兆はどんな痛み? 虫垂炎(盲腸)は右下腹部が痛くなると思っている人が多いですが、前兆としてみぞおち(心窩部)から臍(へそ)周囲の鈍い痛みを感じることがよくあります。痛みを感じて2,3時間後に、吐き気や嘔吐があります。 虫垂炎では、前兆の順番が逆に現れることは...
急性虫垂炎(盲腸)の原因
誰でも発症する可能性があり、糞石(便の固まり)、リンパ組織の過形成、腫瘍などによって、内腔が閉塞して引き起こされると言われています。
Tips虫垂は大腸の一部で、右下腹部に位置する約5cmの腸管です。臍の右下の場所にあります。
虫垂炎(盲腸)は何科に受診しますか?
虫垂炎の典型的な症状であれば、外科(消化器外科)を受診すれば良いのですが、腹痛の原因は多種多様で自己診断は難しいです。
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2023.01.20
虫垂炎(盲腸)は何科に受診すればいいですか?
虫垂炎(盲腸)は何科に受診すればいいですか? 虫垂炎(盲腸)の典型的な症状であれば、外科(消化器外科)を受診すれば良いのですが、腹痛の原因は多種多様で自己診断は難しいです。まずは、内科(消化器内科)を受診し、虫垂炎が疑われた時点で外科に紹介されることが多いです。 痛みが強い時...
虫垂炎(盲腸)の再発のリスク
虫垂炎を薬で散らすと、虫垂が残っているため、再発のリスク(治療後5年以内に約40%)、腫瘍のリスク(約1%)があります。
次回再発した時に手術するのも選択肢ですが、いつ再発するかは予測できないのが問題です。
若い人に多い病気ですので、試験などの大切なイベント、大切な仕事、海外渡航中などのタイミングで発症するリスクが問題となります。
腫瘍については、40歳以上ではリスクが高くなるので、大腸内視鏡検査とCT検査を行います。
腫瘍の頻度は約1%と低いので、それほど心配する必要はありませんが、もし腫瘍であった場合は命に関わる可能性もあるので、注意が必要です。
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2023.01.20
虫垂炎(盲腸)を手術するか?抗菌薬で散らすか?
虫垂炎(盲腸)を手術するか?抗菌薬で散らすか? 病状によりますが、虫垂炎(盲腸)の治療は迅速な手術が推奨されています。 手術で虫垂を切除して治します。しかし、虫垂が穿孔していなければ、抗菌薬で散らすことで90%が治せます。緊急手術をしない場合は、3つのリスクがあるので...
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2023.01.04
急性虫垂炎(盲腸)を薬で散らすとは?
急性虫垂炎(盲腸)を薬で散らすとは? 急性虫垂炎(盲腸)を薬で散らすとは、虫垂炎を抗菌薬(細菌をやっつける薬)で治すということです。穿孔していない虫垂炎は、薬で散らすと90%治すことができます(10%は悪化し手術が必要となります)。 通常は2〜5日程度、点滴で抗菌薬を投与し、...
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2023.01.20
虫垂炎(盲腸)を薬で散らした後の仕事復帰は?
虫垂炎(盲腸)を薬で散らした後の仕事復帰は? 仕事復帰は虫垂炎(盲腸)の病状によって大きく異なりますので、なんとも言えません。外来で通院治療しながら仕事をしている患者さんもいますし、炎症がひどい場合は数日休んだほうがいいこともあります。 痛みが治まって食事ができるようになるま...
腹腔鏡による虫垂炎(盲腸)の治療方法
当院では全身麻酔下に腹腔鏡手術を行っています。
⇒ 実際の手術動画はこちら(YouTube)
まずお腹に3カ所3~5mmの小さな穴を開けます。
そこから5mmのカメラをお腹の中に入れて、お腹の中の様子をモニターに映し出しながら手術します。
虫垂を確認し、虫垂の根部(根元)を切って虫垂を切除します。
手術時間は30分程度です。
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2023.01.14
虫垂炎(盲腸)で行う腹腔鏡手術と開腹手術の比較
虫垂炎(盲腸)で行う腹腔鏡手術と開腹手術の比較 国際的なガイドラインでは、虫垂炎(盲腸)の手術は開腹手術よりも腹腔鏡手術を推奨しています。腹腔鏡手術は、傷が小さい、痛みが軽い、入院期間が短い、社会復帰が早い、生活の質(QOL)が高い、術後の癒着(腸閉塞)が少ない、傷の感染が少な...
虫垂炎(盲腸)の手術費用
当院では、保険診療で虫垂炎の日帰り手術を行っています。
手術費用は3割負担で約8〜9万円ですが、高額療養費制度を使うことで自己負担を減らすことができます。
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2023.06.03
虫垂炎(盲腸)の手術費用は?高額療養費・手術給付金とは?
虫垂炎(盲腸)の日帰り手術費用はいくらですか? 当院では、保険診療で腹腔鏡による虫垂炎(盲腸)の待機的な日帰り手術を行っており、3割負担で約8〜9万円の自己負担です。入院すると、3割負担で約14万円の自己負担(待機的手術の場合)です。 日帰り手術では入院費用がかからないため、...
虫垂炎(盲腸)の日帰り手術
虫垂炎と診断され、薬で散らした方は、今後の再発予防のために、日帰り手術を受けることができます。
一旦炎症が治まってしまえば、虫垂の腫れは軽くなり、小さい傷で体の負担を少なく、短時間で手術することができます。
腹腔鏡手術は傷が小さく、痛みが少なく、社会復帰が早いため、日帰り手術との組み合わせは理想的です。
身体的にも社会的にも負担の少ない低侵襲手術を、日帰りで受けることができます。
虫垂炎の手術を日本で受ける場合、3-7日入院するのが一般的で、入院期間は平均5.5日です。
しかし、患者さんのニーズや医療の効率化から、日帰り手術の有用性が注目されつつあります。
※ 痛みがある急性期は、当院で治療や手術はできませんので、近くの救急病院に受診してください。
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2024.05.04
日帰り手術とは?日帰り手術の流れは?入院手術と比較すると?
日帰り手術とは? 日帰り手術とは、手術したその日に帰宅できる手術のことです。 日常生活を続けたまま手術を受けられることが大きなメリットで、費用対効果に優れていることもあり欧米では既に一般的です。鼠径(そけい)ヘルニアの治療は、日本では93.1%が入院手術(日帰り手術はたったの6.9%)で...
これまでの日帰り手術の研究成果は、本邦初となる「虫垂炎の日帰り手術」の医学論文として執筆し発表しました。
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2023.02.28
虫垂炎(盲腸)の日帰り手術の医学論文【本邦初】
虫垂炎の日帰り手術の論文【本邦初】 虫垂炎の日帰り手術をまとめた本邦初の論文として、166例の治療成績を報告したものが、日本消化器外科学会雑誌に掲載されました。我々の報告では、手術時間中央値は35分で、術後在院時間中央値は50分、日帰り手術を完遂できたのは100%でした。 虫垂炎の日帰り...
虫垂炎(盲腸)手術後に仕事を休む期間は?
急性虫垂炎の手術後は痛みがあり、お腹の調子が戻るまで数日かかりますので、退院してから数日休んで職場復帰することをお勧めします。
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2023.01.20
虫垂炎(盲腸)手術後に仕事を休む期間は?痛みは?
虫垂炎(盲腸)手術後に仕事を休む期間は? 急性虫垂炎(盲腸)の手術後は痛みがあり、お腹の調子が戻るまで数日かかります。 そのため、退院してから数日休んでから職場復帰することをお勧めします。一方、虫垂炎の日帰り手術後は、仕事の内容によりますが、翌日以降に職場復帰が可能です。 ...
当院の虫垂炎(盲腸)手術のこだわり
内視鏡外科技術認定医である院長が執刀します。
虫垂炎では通常へそに12mmの穴を開けて手術しますが、それを5mmにすることで痛みを軽減しています。
より質の高い手術を目指して、身体的にも社会的にも負担が少ない低侵襲手術を追究し、日々改良を重ねています。
当院の虫垂炎手術の特徴
- 豊富な経験を元に、的確に診断します。
- 腹腔鏡の3か所の穴を3〜5mmと最小限にし、術後の痛みを軽減しています。
- 3mmの細径鉗子を使用したNeedlescopic surgeryを行い、傷を小さくしています。
- 傷口が目立ちにくいように、できる限り配慮しています。
- 局所麻酔薬を使って神経ブロックを行い、術後の痛みを軽減しています。
- 麻酔による侵襲を軽減するため、使用する薬剤を工夫し、不要な管(尿道の管など)は留置していません。
- 日帰り手術を行うことで、社会的負担を軽減し、医療の効率化を図っています。
- 身体への負担を減らすことで、早期社会復帰を目指しています。
- 日帰り手術が適さない場合は、患者さんの利益を最優先し、入院できる病院に紹介します
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2023.01.13
当院の手術に対する3つのこだわりとは?
当院の手術に対する3つのこだわりとは? 当院のコンセプトとも言える、手術に対する3つのこだわりについてお話しします。手術の質にこだわります!当院で行う全ての手術は、最初から最後まで院長松下が責任持って執刀します。 内視鏡外科技術認定医(ヘルニア)である院長が、徹底的にこだわりぬい...
虫垂炎(盲腸)のガイドライン
日本のガイドラインはありません。
国際的なガイドラインは、「Diagnosis and treatment of acute appendicitis: 2020 update of the WSES Jerusalem guidelines」(フリー、英語)があります。
虫垂炎(盲腸)のよくある質問
お腹が痛いので虫垂炎かどうか心配ですが、受診することはできますか?
当院では虫垂炎急性期の診断や治療は行っていませんので、救急病院に受診してご相談ください。虫垂炎を薬で散らして治癒した後の再発予防の手術について、当院では相談を受け付けています。
虫垂炎の日帰り手術はどんな場合に受けられますか?
虫垂炎を薬で散らした方は、再発予防のため、日帰り手術が受けられます。病状によっては、手術しない方がいいことや、入院が望ましい場合もありますので、受診してご相談ください。
虫垂炎になったことはありませんが、手術を受けられますか?
虫垂炎になったことがない方に、予防的な手術は推奨されていませんので、手術は行っていません。保険適応もありません。
虫垂炎の手術後に、どのような合併症(併存症)がありますか?
主な合併症(併存症)は、創部感染、遺残膿瘍、糞瘻、腸閉塞、イレウス、腹壁瘢痕ヘルニア、虫垂炎の再発などです。
虫垂炎(盲腸)の待機的日帰り手術は当院に相談を!
大宮駅から徒歩3分にある埼玉外科クリニックでは、腹腔鏡による虫垂炎の待機的日帰り手術を行っています。
当院は最難関の内視鏡外科技術認定医の資格を持った外科医による腹腔鏡手術が受けられる、日本でも数少ない外科クリニックです。
院長松下が、責任持って手術を行います。
虫垂炎の待機的日帰り手術をご検討中の方は、前回治療した病院の紹介状を必ず持参の上、当院外来でご相談ください。
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