
鼠径ヘルニア日帰り手術後は、どのくらい痛いですか?

手術後の痛みは患者さんが最も気になる点だと思います。ヘルニア外科医が手術後の痛みについて解説します。
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腹腔鏡手術は、なぜ痛みが少ないのか
従来の開腹手術(鼠径部を直接切開する方法)と比べて、腹腔鏡手術は術後の痛みが少ないとされています。
その理由は、切開が小さいからです。
腹腔鏡手術では、お腹に5mm程度の小さな穴を3か所あけ、細いカメラと器具を挿入して手術を行います。
鼠径部の筋肉や組織を大きく切り開く必要がなく、組織へのダメージが最小限に抑えられます。
表面の傷だけに注目されがちですが、その奥にある筋膜などの組織をどのくらい切るかも痛みに大きく影響します。
そのため、腹壁の切開を最小限に抑えることは重要です。
術後の痛みのリアル
「まったく痛くない」と伝えるのは、正確ではありません。
手術は体に対する侵襲(ダメージ)を伴うものであり、術後に何らかの痛みや不快感を感じることは自然なことです。
ただし、多くの患者さんが経験される痛みは、日常生活を送れないほど強いものではありません。
術直後〜当日
麻酔から覚めた直後は、手術部位のじんわりとした痛みや違和感を感じることがあります。
当院では術中・術後の疼痛管理(痛みのコントロール)にも力を入れており、必要に応じて鎮痛剤を追加します。
腹腔鏡手術では、お腹の中に炭酸ガスを入れて操作しますが、このガスが横隔膜を刺激し、肩や背中のだるさ・痛みとして感じられることがあります。
これは「肩こりのような感覚」と表現される方が多く、術後1〜2日で自然に落ち着いていきます。
術後1〜3日
最も痛みや違和感を感じやすい時期です。
鼠径部の鈍い痛みや張り感、歩く際の不快感などがあります。
処方された痛み止めを服用しながら、無理のない範囲で過ごしていただくことが大切です。
術後4〜7日
多くの患者さんで、日常生活動作(歩く・座る・トイレに行くなど)における痛みはほぼ消失します。
軽い事務仕事であれば、術後数日で復帰できる方も少なくありません。
術後1〜2週間以降
鼠径部に軽い違和感や突っ張り感が残ることはありますが、強い痛みを訴える患者さんはほとんどいません。
多くの方が、この時期には通常の生活に戻っています。
痛みに影響する要因
術後の痛みの程度には、個人差があります。
以下のような要因が影響することがあります。
・ヘルニアの大きさ:大きなヘルニアでは、修復の範囲が広くなるため痛みが強くなることがあります。
・年齢:一般的に若い方のほうが痛みを感じやすい傾向があります。
・体質・痛みへの感受性:同じ手術でも、感じ方には個人差があります。
・術後の安静と活動量:術後早期に無理をすると、痛みが強くなることがあります。
痛みを和らげるために、患者さんに伝えていること
術後の回復をスムーズにするために、以下のことを伝えています。
・処方された鎮痛剤は我慢せずに使ってください。「なるべく薬に頼りたくない」という方もいらっしゃいますが、痛みを我慢すると回復が遅れることがあります。
・術後当日は安静に、ゆっくり休んでください。テレビを見たり、読書をしたりする程度は問題ありません。
・無理な運動・重いものを持つことは控えてください。術後1〜2週間は、重いものを持ったり、激しい運動をしたりすることは避けてください。
こんな痛みがあったら、すぐにご連絡ください
術後の経過で、以下のような症状が現れた場合は、速やかにクリニックへご連絡ください。
・急激に強くなる痛み
・傷口の強い腫れ・赤み・熱感・膿
・発熱(38度以上)が続く
・尿が出ない、または極端に出にくい
これらは稀ではありますが、早期対応が必要なサインである可能性があります。
何かご不安なことがあれば、遠慮なくご相談ください。
まとめ
鼠径ヘルニアの日帰り腹腔鏡手術は、従来の開腹手術に比べて術後の痛みが少なく、多くの患者さんが術後数日〜1週間程度で日常生活に復帰しています。
「痛みが怖くて手術を先延ばしにしている」という方も多くいらっしゃいます。
しかし、ヘルニアは自然に治ることはなく、放置すると嵌頓(腸が嵌ってしまい壊死する危険な状態)のリスクが高まります。
痛みや手術に対するご不安は、外来でご質問ください。
患者さんひとりひとりの状態に合わせて説明します。
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鼠径ヘルニア(脱腸)の治療は当院に相談を!
大宮駅から徒歩3分にある埼玉外科クリニックでは、腹腔鏡による鼠径ヘルニアの日帰り手術を行っています。
当院は最難関の内視鏡外科技術認定医(ヘルニア)の資格を持ったヘルニア外科医による腹腔鏡手術が受けられる、日本でも数少ない外科クリニックです。
ヘルニア外科医の院長松下が、責任持って手術を行います。
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