鼠径ヘルニア(脱腸)の手術方法の種類は?
鼠径ヘルニア(脱腸)の手術方法は、腹腔鏡手術、鼠径部切開法(メッシュ法)、鼠径部切開法(組織縫合法)に大きく分けられます。
穴を糸で縫い合わせる組織縫合法は、今ではほとんど行われないので、メッシュを使って補強する腹腔鏡手術と鼠径部切開法の二択となります。
国際的なガイドラインでは、腹腔鏡手術のTAPP法・TEP法と鼠径部切開法(メッシュ法)のリヒテンシュタイン法を推奨し、日本のガイドラインでは、術者が習熟した手術方法を推奨しています。
鼠径ヘルニアの手術方法の比較
腹腔鏡手術 | 鼠径部切開法 (メッシュ法) | 鼠径部切開法 (組織縫合法) | |
傷口 | 5mmの傷が3ヶ所 | 約3-5cm | 約4-5cm |
痛み | 軽い | 痛い | とても痛い |
手術時間 | 約1時間 | 約40分〜1時間 | 約1時間 |
入院期間 | 短い | やや長い | 長い |
退院後の復帰 | 早い | やや遅い | 遅い |
日本のガイドライン | 推奨 | 推奨 | 推奨しない |
国際的なガイドライン | 推奨 | リヒテンシュタイン法 のみ推奨 | 推奨しない |

2023.01.01
鼠径ヘルニアの日帰り手術
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