腹腔鏡による鼠径ヘルニアの日帰り手術クリニック

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鼠径ヘルニアの院長コラム

鼠径ヘルニア(脱腸)手術の合併症リスクとは?

患者さん

鼠径ヘルニア(脱腸)手術の合併症リスクについて教えて下さい。


院長松下

鼠径ヘルニア手術には様々な合併症リスクがあります。ヘルニア外科医が鼠径ヘルニア手術の合併症リスクについて詳しく解説します。

鼠径ヘルニア(脱腸)手術の合併症リスクとは?

どのような手術においても、ある程度の合併症リスクがあります。
全ての医療行為には、絶対治る、絶対安全ということはなく、リスクを0%にすることは決してできません。
手術という大きな侵襲を伴う治療では、合併症リスクは避けて通れません。

鼠径ヘルニア手術の合併症リスクは、手術に関連するリスク麻酔に関連するリスクに大きく分けられます。
今回は手術に関連するリスクについて、一つひとつ解説します。

鼠径ヘルニア(脱腸)手術の合併症リスク一覧

出血・皮下出血・血腫

鼠径部には太い血管から細い血管まで、数多くの血管があります。
手術に伴ってそれらの血管から出血しますので、必要に応じて止血処置を行います。
皮下出血は、まず皮膚が紫色になり、時間と共に黄色くなって消えていきます。
術後に出血し、大きな血腫(血液の塊)となった場合は、稀ですが再手術を行うこともあります。

抗血栓薬(血液サラサラの薬)を内服していると、出血が止まりづらくなります。
抗血栓薬を中止するリスクもありますので、病状をよく検討した上で、通常は抗血栓薬を継続したままで手術を行っています。

創感染

傷が化膿すると、赤く腫れて痛みを伴います。
傷口を洗浄し、必要に応じて抗菌薬を内服します。

漿液腫(しょうえきしゅ)

漿液腫(しょうえきしゅ)とは、元々あった袋(ヘルニア嚢)に水(浸出液)がたまることをいいます。
頻度が高く、約10%ぐらい発生します。
術後に再発したかのように腫れるので、驚いてしまう患者さんがいます。
漿液腫であればあまり心配はなく、水がたまっている状態ですので、時間経過と共に自然吸収されるのを待ちます。
吸収されるまでに、少なくとも1ヶ月〜3ヶ月程度かかります。

ヘルニア再発

一般的には約1〜3%ヘルニア再発が報告されています。
体重を増やさないことが大切です。

疼痛・しびれ・感覚鈍麻

従来の手術よりも腹腔鏡手術では痛みや違和感が少ないものの、時に症状が長期間続くことがあります。
必要に応じて、内服や注射などの治療を行います。
メッシュやタッカーが原因で痛みを生じることがあり、稀ですが取り除く手術が必要となることがあります。
神経性疼痛の場合は、稀ですが感覚神経を切離する手術を行うことがあります。
他の病気が原因の場合は、適切な診療科に紹介します。

メッシュ感染

稀ですがメッシュに細菌が感染すると難治性で、なかなか治りません。
ドレナージや抗菌薬で治らない時は、メッシュを取り除くことがあります。

膀胱損傷

鼠径ヘルニアの手術では、膀胱に接した場所を剥離して、メッシュを留置します。
膀胱ヘルニアといって、膀胱自体がヘルニア嚢に脱出していることもあります。
そのため、膀胱を損傷するリスクがあり、もし損傷した場合は縫合して閉鎖します。
損傷が治癒するまで、尿道カテーテルを留置します。

腸管損傷

腸管を損傷し、修復を要することがあります。
特に腹壁にポートを挿入する際にリスクがあります。

精管損傷

精管を損傷し、結紮処理することがあります。
特に再発の手術時は瘢痕化しているので、稀ですが一緒に切れてしまう可能性があります。

腸閉塞

腸管が癒着することで、腸が閉塞してしまうことがあります。

鼠径ヘルニア(脱腸)の治療は当院に相談を!

大宮駅から徒歩3分にある埼玉外科クリニックでは、腹腔鏡による鼠径ヘルニアの日帰り手術を行っています。
当院は最難関の内視鏡外科技術認定医(ヘルニア)の資格を持ったヘルニア外科医による腹腔鏡手術が受けられる、日本でも数少ない外科クリニックです。
ヘルニア外科医の院長松下が、責任持って手術を行います。
鼠径ヘルニア(脱腸)でお悩みの方は、まずは当院のヘルニア外来に受診してご相談ください。
 
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院長 松下公治

院長 松下公治

この記事は埼玉外科クリニック院長松下が執筆。腹腔鏡による鼠径ヘルニアの日帰り手術を専門に研究。外科専門医、消化器外科専門医・指導医、内視鏡外科技術認定医(ヘルニア)。

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