
急性虫垂炎(盲腸)の治療は手術ですか?それとも抗菌薬で散らしますか?

急性虫垂炎の治療は、主に手術と抗菌薬による治療があります。外科医がそれぞれのメリットと注意点について詳しく解説します。
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急性虫垂炎(盲腸)とは?
急性虫垂炎は、いわゆる「盲腸」と呼ばれる病気で、お腹の右下にある虫垂に炎症が起こる疾患です。
主な症状として、お腹の痛み(みぞおちから右下腹部へ移動することが多い)、吐き気、嘔吐、食欲低下、発熱などがみられます。
急性虫垂炎は、腹痛の中でも緊急対応が必要になりうる代表的な病気ですので、早期に適切な判断が大切です。
急性虫垂炎(盲腸)とは? 急性虫垂炎は、いわゆる「盲腸」と呼ばれる病気で、お腹の右下にある虫垂に炎症が起こる疾患です。年齢や性別に関係なく発症しますが、10~30代に多い傾向があります。 生涯発生率は6-8%です。 腹痛の中でも手術になりうる、最も頻度の高い腹部救急疾患です...
急性虫垂炎(盲腸)の治療法、手術か?抗菌薬か?
急性虫垂炎(盲腸)の治療は、主に2つの方法があります。
・手術(虫垂切除術)
・抗菌薬による保存的治療(いわゆる薬で散らす治療)
病状によりますが、急性虫垂炎(盲腸)の治療は迅速な手術が推奨されています。
手術で虫垂を切除することで、確実に治すことができます。
穿孔・膿瘍形成した場合や、強い腹膜刺激症状がある場合、症状が急速に悪化している場合などは、迅速に手術することが検討されます。
しかし、虫垂が穿孔していなければ、抗菌薬で散らすことで90%が治せます。
軽症の虫垂炎や、一時的に手術を避けたい場合、手術リスクが高い高齢者で手術が躊躇される場合は、抗菌薬治療を選択することがあります。
急性虫垂炎(盲腸)の手術治療(虫垂切除術)
現在、急性虫垂炎(盲腸)に対する治療の基本は手術です。
特に、痛みが強い場合、炎症が進行している場合、再発を繰り返している場合には、手術が勧められることが多くなります。
国際的なガイドラインでは、急性虫垂炎の手術は開腹手術よりも腹腔鏡手術を推奨しています。
腹腔鏡手術は、傷が小さい、術後の痛みが軽い、入院期間が短い、回復が早い、社会復帰が早い、生活の質(QOL)が高い、術後の癒着(腸閉塞)が少ない、傷の感染が少ないなどの利点があります。
一方で、直接病変を触れないことが欠点になります。
腹腔鏡による急性虫垂炎の手術方法を簡単に説明します。
まず、お腹に小さな穴を3カ所開けます。
その穴からカメラを入れて、お腹の中の様子をモニターで観察します。
虫垂を確認し、虫垂の根部(根元)を切って虫垂を摘出します。
手術時間は40分程度です。
急性虫垂炎における腹腔鏡手術と開腹手術の比較
| 腹腔鏡手術 | 開腹手術 | |
| 傷口 | 5〜12mmの 穴が3ヶ所 | 数cmの 傷が1ヶ所 |
| 痛み | 軽い | 痛い |
| 術後の癒着 | 少ない | やや多い |
| 入院期間 | 3〜7日間 | 1週間前後 |
急性虫垂炎(盲腸)の抗菌薬治療(保存的治療)
比較的軽症の虫垂炎では、抗菌薬を使って炎症を抑える「保存的治療」が選択されることがあります。
抗菌薬治療のメリット
・手術を行わずに済む
・身体への負担が少ない
・一時的に症状が改善する可能性がある
抗菌薬治療の注意点・リスク
・炎症が悪化し、結果的に緊急手術が必要になることがある
・治癒した後に、再発する可能性がある
・虫垂の中に腫瘍などの病変が隠れている場合、見逃される可能性がある
そのため、「抗菌薬で治す」=「完全に治った」とは限らないという点を理解しておく必要があります。
急性虫垂炎(盲腸)とは? 急性虫垂炎は、いわゆる「盲腸」と呼ばれる病気で、お腹の右下にある虫垂に炎症が起こる疾患です。主な症状として、お腹の痛み(みぞおちから右下腹部へ移動することが多い)、吐き気、嘔吐、食欲低下、発熱などがみられます。 急性虫垂炎は、腹痛の中でも緊急対応が必...
よくある質問(FAQ)
Q:急性虫垂炎は必ず手術する必要がありますか?
A:軽症の場合、抗菌薬で改善することがあります。
しかし、再発や悪化のリスクなどもあるため、基本的には手術が勧められています。
当院は鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り手術を専門とする外科クリニックです。本ページは一般的な医療情報の提供を目的としています。当院では急性虫垂炎の診療を行っていませんので、お近くの医療機関でご相談ください。
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