虫垂炎(盲腸)は何科に受診すればいいですか?
虫垂炎(盲腸)の典型的な症状であれば、外科(消化器外科)を受診すれば良いのですが、腹痛の原因は多種多様で自己診断は難しいです。
まずは、内科(消化器内科)を受診し、虫垂炎が疑われた時点で外科に紹介されることが多いです。
痛みが強い時は、救急車で救急外来を受診するケースも多いです。
虫垂炎(盲腸)を診断するための検査とは?
虫垂炎(盲腸)を診断するためには、腹部の触診を行い、圧痛の部位や痛みの程度などを診ます。
血液検査で白血球数、CRPを測定し、炎症の程度を確認します。
造影CT検査(感度95%、特異度96%)で、腫大した虫垂を確認することで、虫垂炎と診断します。
糞石(便の固まり)による閉塞が原因の時は、糞石がCT検査で確認できることもあります。
腹部超音波検査やMRI検査を行うこともあります。
虫垂炎(盲腸)以外にどんな病気の可能性がありますか?
虫垂炎と同じような症状の病気はたくさんありますので、正確に診断することが重要です。
虫垂炎と鑑別が必要な病気としては、虫垂腫瘍(癌、カルチノイド、粘液性腫瘍など)の可能性が約1%あります。
また、腸炎、大腸憩室炎、メッケル憩室炎、炎症性腸疾患、腸管穿孔、大腸がん、尿管結石、産婦人科疾患など様々な病気の可能性があります。

2023.01.01
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