鼠径ヘルニア(脱腸)とは?

鼠径ヘルニアは、足の付け根(鼠径部)にある腹壁のすき間から、お腹の中の腸や脂肪が皮膚の下に飛び出してしまう病気です。
一般には「脱腸」と呼ばれ、中高年の男性に多く見られます。
大人の鼠径ヘルニアは自然に治ることはありません。
脱腸(鼠径ヘルニア)とは?脱腸(鼠径ヘルニア)とは、鼠径部(足のつけ根)の腹壁(お腹の壁)の筋肉の隙間が裂けて穴があき、そこからお腹の中の腸や脂肪などが皮膚の下にぽっこり出てしまう病気です。 正式には鼠径ヘルニアと言います。 タイヤがパンクして穴が開いてしまったのと同じような状態...
鼠径部はどこ?
鼠径部とは、左右の足の付け根の前面で、恥骨の外側にあたる部分です。
鼠径部に起こるヘルニアには、外鼠径ヘルニア、内鼠径ヘルニア、大腿ヘルニアの3種類があります。
鼠径部(鼠蹊部、そけいぶ)とは?足の付け根のどこ?鼠径部(そけいぶ)とは、太ももの付け根の前面で、下腹部との境目にあたる部分です。 左右に1か所ずつあります。日常では「足の付け根」「Vライン」と表現されることもあります。 医学的には、腹壁(お腹の壁)と太ももの境界にあたる...
鼠径ヘルニア(脱腸)の主な症状
鼠径ヘルニアの初期症状は、足の付け根の軟らかいふくらみと違和感です。
- 立ったりお腹に力を入れたりすると膨らみ、横になったり手で押したりすると戻る
- ふくらみはピンポン球ぐらいの大きさが多く、軟らかい
- 痛みはないか、違和感程度のことが多いが、重さや引きつれるような痛みを感じることもある
- 進行すると、男性では陰嚢まで大きく膨らむことがある
お風呂で鼠径部のふくらみに気づく方も多くいます。
時々しか膨らまない場合は、膨らんでいるときに写真を撮って受診すると、診断がスムーズになります。
下腹部のふくらみとして気づく方もいます。
鼠径ヘルニア(脱腸)の初期症状は? 鼠径ヘルニアの初期症状は、鼠径部(足のつけ根)の軟らかい膨らみ(しこり)と違和感です。 お風呂で鼠径部がぽっこり膨らんでいることに気づく人も多いです。立ち上がったりお腹に力を入れると、鼠径部がぽっこり膨らみ軟らかいしこりができます。 進行...
下腹部の膨らみ・しこり、どんな状態ですか? ひとことで「膨らみ・しこり」といっても、その感じ方は人によってさまざまです。 受診前に、ご自身の症状をできるだけ具体的に把握しておくと、診察がスムーズになります。膨らみ・しこりの「場所」を確認する 鼠径ヘルニアが現れやすい場所は、...
足の付け根のしこり・痛みの原因は鼠径ヘルニアだけではない
鼠径部のしこりで最も多い原因は鼠径ヘルニアです。
ただし、大腿ヘルニア、ヌック管水腫、リンパ節の腫れ、リンパ管炎、皮下の腫瘍や膿瘍、鼠径部痛症候群、精索静脈瘤など、ほかの病気の可能性もあります。
硬いしこりや押しても戻らないしこりは、鼠径ヘルニア以外の病気のことがあります。
足の付け根(鼠径部)のしこり・痛みの原因は?足の付け根(鼠径部)や股関節のあたりにしこりを触れるとき、最も多い原因は鼠径ヘルニア(脱腸)です。 立つと膨らみ、押したり横になったりすると戻るのが特徴です。一方、押しても戻らないしこり、押すと痛いしこり、赤く腫れるしこりは、別の...
女性の鼠径ヘルニアと似た病気
鼠径ヘルニアは男性に多い病気ですが、女性にも起こります。
女性では、鼠径ヘルニアと似た症状を示す病気として、大腿ヘルニアやヌック管水腫があります。
女性が鼠径ヘルニア(脱腸)になることはありますか? 鼠径ヘルニア(脱腸)は男性に多い病気ですが、患者数が多いので、女性にも比較的多い病気です。 国内では毎年14万人以上の方が、手術を受けており、外科の中では最も手術数の多い疾患です。生涯発症率は女性が3-6%で、男性の27-4...
女性に多い大腿ヘルニアとは? 大腿(だいたい)ヘルニアとは、大腿部(足の付け根)のお腹の壁が弱くなり、そこから腸がぽっこり出てくる病気のことです。女性に多く(男性の約4倍)、嵌頓するリスクが高いヘルニアです。 放っておくと大きくなったり、痛みが強くなることがあります。...
ヌック管水腫とは? ヌック管水腫とは、鼠径部(足の付け根)にあるヌック管に液体がたまる病気で、女性の病気です。男性の場合の精索水腫(精索水瘤)に相当します。 1691年にオランダ人のNuck(ヌック)が最初に報告したので、ヌック管水腫と呼ばれています。 鼠径ヘルニアの腸管が...
鼠径ヘルニアになりやすい人
鼠径ヘルニアは男性の3人に1人、女性の30人に1人が生涯に発症するといわれています。
発症しやすいのは乳幼児と60〜70歳代です。
次のような方は、鼠径ヘルニアになりやすい傾向があります。
- 肥満の方、または痩せていて腹壁が薄い方
- 喘息やCOPDなどで咳が続く方
- 長時間の立ち仕事や、重いものを持つことが多い方
確実な予防法はありません。
鼠径ヘルニア(脱腸)になりやすい人の特徴は? 鼠径ヘルニア(脱腸)になりやすい人の一番の特徴は、中高年の男性です。 誰にでもなる可能性がある病気ですが、なりやすい人に特徴があります。鼠径ヘルニアになりやすい性別 女性よりも男性の方が、圧倒的に鼠径ヘルニアになりやすいです。 ...
鼠径ヘルニアの診断と受診の目安
典型的な鼠径ヘルニアは、見た目と触った感触で診断できます。
足の付け根にふくらみがあり、押すと戻る場合は、鼠径ヘルニアの可能性が高いです。
鼠径ヘルニアが疑われる場合は、外科のヘルニア外来を受診してください。
すぐに受診が必要な症状
ふくらみが硬くなって押しても戻らない、強い痛みがある、吐き気や嘔吐を伴う。
これらは腸が締めつけられて戻らなくなる「嵌頓(かんとん)」の可能性があり、緊急手術が必要になることがあります。
すぐに救急病院を受診してください。
鼠径ヘルニア(脱腸)は自然に治りますか? 鼠径ヘルニア(脱腸)は、お腹の壁の弱い部分から、腸や脂肪などが飛び出してくる病気です。 足のつけ根(鼠径部)が膨らみ、立つと出てきて、横になると引っ込むのが特徴です。大人の鼠径ヘルニアは、自然に治ることはありません。タイヤのパ...
診断がついたら:治療の選び方へ
鼠径ヘルニアの治療は手術が唯一の方法です。
手術を受けるかどうか、いつ・どこで・どの方法で受けるかを考えるための情報は、「鼠径ヘルニアの治療の選び方」にまとめています。
鼠径ヘルニアと診断されたら、次に考えるのは「手術を受けるかどうか」「いつ、どこで、どの方法で受けるか」です。 このページでは、治療を決めるために知っておきたい情報をまとめました。 手術を受けるべき?放置するとどうなる? 大人の鼠径ヘルニアは自然に治らず、治す方法は手術だけです。 筋トレやヘル...
鼠径ヘルニアの治療は当院に相談を!
大宮駅から徒歩3分にある埼玉外科クリニックでは、腹腔鏡による鼠径ヘルニアの日帰り手術を行っています。
当院は最難関の内視鏡外科技術認定医(ヘルニア)の資格を持ったヘルニア外科医による腹腔鏡手術が受けられる、日本でも数少ない外科クリニックです。
ヘルニア外科医の院長松下が、責任持って手術を行います。
鼠径ヘルニアでお悩みの方は、まずは当院のヘルニア外来に受診してご相談ください。
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埼玉外科クリニック鼠径ヘルニア日帰り手術センター
〒330-0854
埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-268エイコービル3階
048-650-2555(鼠径ヘルニア専門外来の予約専用)
診療時間:9:00〜17:30【完全予約制】
定休日:日曜・祝日
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