腹腔鏡による鼠径ヘルニアの日帰り手術クリニック

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黒色便(タール便)とは?黒い便の原因は?うんちが黒くなる病気は?

患者さん

黒色便(タール便)とは何ですか?


院長松下

黒色便(タール便)とは真っ黒の便のことで、最初見た時はきっと驚くと思います。黒色便について詳しく解説します。

黒色便とは?

普段、便の色を見ていますか?

便はお腹の中の状態を伝えてくれる貴重な情報源ですので、便を観察することで病気を早期発見できる可能性があります。

黒い便は黒色便と呼ばれ、タールのようにドロっとしているのでタール便とも言われます。
真っ黒の便に驚く人も多いです。

黒色便の原因は?

よくある原因は、食事や薬です。
イカ墨を使った食事を食べたり、鉄剤(フェロミア、フェルム、スローフィー、テツクール、フェログラデュメットなど)の内服が典型的です。
まずは内服している薬剤を確認しましょう。

病気としてよくある原因は上部消化管(食道、胃、十二指腸)からの出血で、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎、胃がん、食道がん、食道静脈瘤、マロリーワイス症候群などの疾患が原因となります。

出血した直後の血液は赤色ですが、胃酸によって酸化されると黒くなります。
血液には鉄が含まれており、鉄が錆びると黒くなるので、便も同じように黒くなります。

黒色便をみたら、どうしたらよいのでしょうか?

黒色便は放っておかず、必ず病院(消化器内科)に受診しましょう
特に、立ちくらみやめまい、ふらつき、腹痛、吐き気、嘔吐などの症状を伴う場合は、すぐに受診することをお勧めします。

病院では他の症状(腹痛、食欲低下、嘔吐、体重減少など)を確認した上で、多くのケースで上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)が行われます。
出血の原因を確認し、早めの対処が大切です。

当院で黒色便の診療は行っていませんので、ご注意ください。

院長 松下公治

院長 松下公治

この記事は埼玉外科クリニック院長松下が執筆。腹腔鏡による鼠径ヘルニアの日帰り手術を専門に研究。外科専門医、消化器外科専門医・指導医、内視鏡外科技術認定医(ヘルニア)。

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