白色便とは?
普段、便の色を見ていますか?
白色便とは白い便のことです。
便はお腹の中の状態を伝えてくれる貴重な情報源ですので、便を観察することで病気を早期発見できる可能性があります。
頻度はそれほど高くないので、見たことがない人も多いかもしれません。
便が茶色い理由は?
そもそもなぜ普通の便は茶色いのでしょうか?
赤血球は寿命になると破壊され、ビリルビンとなり、胆汁として排泄されます。
胆汁は肝臓で作られる消化液で、胆管を通って十二指腸に分泌されて、食物を消化します。
便が茶色いのは、そのビリルビンの色が原因です。
白色便の原因は?
便が白くなるのは、ビリルビンを含む胆汁が食物と混ざらないために起こります。
主な原因は、胆汁の通り道である胆管が詰まることです。
すると、ビリルビンが体内に蓄積するので、体が黄色くなり、それを黄疸(おうだん)といいます。
白い便の原因となる疾患は様々ですが、胆道閉塞症、胆管拡張症、胆管がん、総胆管結石症、膵がん、ロタウイルスやコレラによる胃腸炎などがあり、バリウムを飲んだ後も便が白くなります。
白色便をみたら、どうしたらよいのでしょうか?
白色便や黄疸は放っておかず、必ず病院に受診しましょう。
ただし、バリウムを飲んだ後であれば受診は不要です。
病院では他の症状(黄疸、発熱、腹痛など)を確認し、多くのケースで血液検査やMRCP検査が勧められます。
白色便の原因を確認し、早めの対処が大切です。
※当院で白色便の診療は行っていませんので、ご注意ください。